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コラム

さとうゆみの輪くるライフ

もうすぐ
2005.12.28

  Xmasツリーが街から消えた途端にお正月飾りが目に付くようになりました。 毎年感じるのですが、この切り替えの早さにはあっけにとられてしまいます。 でも、今年は見習わなくちゃ! Xmasの夕方は私も放心状態でしたが・・・みなさんっ、ディープインパクトショックをスッパリ忘れて、KEIRINグランプリに全力投球ですよっ!!
  21日、KEIRINグランプリ05の共同記者会見と前夜祭が行なわれました。今年はファン投票によって車番が決定。当日初めて自分の車番を知らされた選手たちの反応もさまざまでした。4番車だったことに悔しがっていたのは加藤慎平選手。悔しさをバネに本番では見せ場をつくってくれることでしょう。6番村本大輔選手と8番鈴木誠選手はご本人達いわく「想定の範囲内」だったとか。また、本当は“締まって見える黒”がよかったという後閑信一選手は“膨張色の黄色”になってしまい小嶋敬二選手を羨ましがっていました。

  毎年この記者会見が終わると「いよいよグランプリだ〜!」と気持ちが高まっていきます。車番を知ったその時から、すでに私の頭の中のバンクでは黒や赤や紫が先行したり、捲ったり、さまざまな展開で何レースもKEIRINグランプリ05の激闘が繰り広げられているのです。朝から晩まで気がつくとグランプリのことばかり考えています。おかげでこの一週間・・・ JRと私鉄のカードを間違えて改札で通せんぼ、 ETCカードを入れ忘れて専用レーンに入ってしまい大顰蹙でプチパニック、 お店でつり銭を忘れて出て行きそうになりお店の人に呼び止められ、 整体に行ったら先生に「シャツの後と前が逆ですよ」といわれ、 おまけに靴下は色違い・・・・ と、心ココにあらず、湘南バンクにとんでいる状態です。

 そして迎えた27日前検日。平塚競輪場は選手・報道陣・関係者でごった返し、寒気を吹き飛ばす熱気に包まれていました。今年のベスト9グランプリメンバーと、若手の中から選ばれたヤンググランプリメンバーはやはり特別な存在。到着早々取材攻勢、共同記者会見・記念撮影・TVインタビューとひっぱりだこです。 グランプリメンバーはさすがに競輪界を背負うスター選手たち。カメラの前でもマイクの前でも個性的なパフォーマンスを魅せ周りを楽しませてくれます。TVのインタビューで皆さんに「賞金一億円が入ったら」という質問をしました。 後閑選手は「税金の大変さをわかっているので・・・ご利用は計画的に」 伏見選手は「愛犬が子犬を産んで5匹になったので犬御殿を。独身ですから」 武田選手は「より強くなるためのトレーニング機材や、マッサージなどに」 と思い思いの計画を話してくれました。

  一方ヤンググランプリメンバーは、カメラマンにリクエストされたポーズやインタビューへの受け応えもどこかぎこちない感じが初々しく新鮮でした。注目は福島88期カルテット。写真撮影に向かうのも四人一緒で結束の固さをアピールしていましたが優勝できるのは一人だけ。それぞれに熱い思いを秘めているようです。ヤンググランプリはラストチャンスとなる87期の四人も気合バッチリ!また兄貴分である加藤慎平選手とお揃いの4番車、誕生日も同じだという永井選手も虎視眈々と優勝を狙います。未来の競輪界を担うヤングスターの対戦も楽しみです。
 さぁ!決戦の時は刻一刻と近づいています。グランプリの表彰式にはご来場のファンの皆様に優勝選手らと一緒にバンクに入っていただける演出も企画されているようです。鳥肌が立つようなレースが見たい! 皆様と一緒に2005年感動のフィナーレを迎えられますように!!

全日本選抜後記
2005.12.14

 今年のG1も終わってしまいました。
毎回G1が終わったあとは「祭りのあと」のような淋しい気持ちになってしまいます。
とくに今回は司会を担当させていただいたので、思いもひとしおでした。 吉井さんの検車場レポートおもしろかったですね。特にレースの振り返りコーナーでは敗れてしまった選手たちの表情や気持ちが伝わってきて「次こそがんばって!」と応援したくなりました。 放送席がある多目的ホールにもたくさんの方々にお越しいただきました。ファンの方たちとレースを見ていると興奮度も高まります。
 右のほうから「そこだー、させ〜っ!」と聞こえてきたかと思うと、反対側からは「ねばれ〜っ!ぬくな〜!!」と・・・。
 そんな皆さんの歓声が一斉にどよめきとため息にかわったのは村上選手の失格。
 ファンの方たちの期待も高かっただけに本当に残念でした。
 でも連日の好レースぶりから来年の活躍が楽しみになりましたね! それにしても強かったのは小嶋選手です。選手間では実況の橋本アナが名づけた『巨大空母』のネーミングが大ウケだったとか。

  実は選手たち、実況の中で自分がどんな風に紹介されているか結構気にしているみたいです。競輪場によってはレース中に実況放送が聞こえるところもあるので、その紹介にズッコケそうになったり、奮起したり・・・。聞こえないときにも他の選手がレース後に教えてくれたりするそうです。小嶋選手のニックネーム、“社長”から“巨大空母”にかわるかも??? 優勝は加藤慎平選手!
 ちょうど一年前、地元・大垣での全日本選抜前に取材させていただきました。場所は『闘心會』、加藤選手が自費でつくった道場です。ここに岐阜の若手が集まって日々ハードなトレーニングに汗を流しています。加藤選手がタイトルにぐっと近くなってきたのは『闘心會』誕生の頃からだったのではないでしょうか?永井選手ら若手の存在が刺激になったと話してくれました。
 “道場”というととても厳しいイメージがありますが、そのあたりは賑やかな若手メンバーたち、しっかりと練習の合間に気分転換も欠かさないようです。
 特に盛り上がるのはカラオケだそうで、CDに録音できるカラオケボックスで自分たちのオリジナルアルバムをつくっています。聞かせていただきましたがお腹がよじれるほど笑えます。シツレイ、楽しいできばえです。
 当然、優勝記念アルバムが企画されているようです。この一年で歌唱力急成長(加藤選手談)、本業でもS級にもあがった臼井昌臣選手の『森山直太郎・さくら』のオープニング〜永井清史選手の『サザン・うたまねメドレー』が収録される予定。私が担当しているニュース&トピックスの中で紹介できればと思ったのですが、ディレークターから強い拒絶にあってしまいました。いやいやどうしてきっと力作ですよ! 今年もまた全日本選抜競輪で“ニュータイトルホルダー”が誕生・・・表彰台に80期代の選手が二人あがったのも新鮮でした。 さぁいよいよ頂上決戦・KEIRIMグランプリ05。

  早くも「誰から狙う?」という声があちらこちらから聞こえてきますが・・・皆さんは?
『一億円の肉体闘争!!』 次回はグランプリの話題をお伝えします。

穴を出しました〜
2005.11.30

先日、母が酉の市で熊手を買ってきてくれました。
もうそんな季節なのですね。
SPEEDチャンネルがあるTOKYOドームシティはそこかしこにXmasのイルミネーションが施されとても綺麗です。
吉井さんの心は早くもグランプリへと飛んでいるようですが、
その前に忘れてならない大一番が・・・そう、全日本選抜競輪です!

寒風の岸和田バンクで大声援の中優勝、すでにGP出場を決めていた松本整さんと抱き合って喜びを分かち合った村上義弘選手。
大激戦の末の優勝、ゴール後落車したもののスクッと立ち上がりスタンドにヘルメットを投げ入れた佐藤慎太郎選手。
無冠の帝王の名を返上し悲願のタイトルを奪取した内林久徳選手。
ここ数年をたどっても本当に劇的なシーンがたくさんありました。
この三人、いずれも全日本で初のタイトルを獲っているんですよね。今年はどんなゴールシーンが見られるのか今からワクワクします。

 今月中旬、舞台となる岸和田競輪場に取材にいってきました。この日バンク練習にきていた全日本選抜組は中沢孝之・央治兄弟、古原勝己選手、秋山智幸選手の四人。想像通りとてもにぎやかな楽しい取材になりました。
お話をうかがう中で、マジメな核心部分に話が向きそうになるとすかさず外野からボケとツッコミが入ります。
さすが大阪人!何よりもウケることが大事な使命の様です。ビッグレースの検車場でもいつも周りに笑いを振りまいています。
でもね、私は見逃しませんでしたよ!そのボケとツッコミのベールに覆われた闘志を。
ホームバンクでの大一番では“だんじり魂”を見せてくれるのを楽しみにしています。

取材中のハプニング・・・地元選手のみなさんが休憩室として使っている畳スペースでお話をうかがうことになり、カメラをセッティング。靴を脱いで畳にあがった瞬間「あっ!あなっ!!」と古原選手。
「えっ?」
見ると私の靴下の左足親指部分にポッカリと・・・と、すかさず「そっちも!!」と中沢央治選手。
さらに右足親指部分にも立派な穴が空いていました。
実はこの日、早朝の飛行機で岸和田に向かったのですが時間や待ち合わせの場所を間違えて朝からとにかく猛ダッシュをしていて、そのせいで靴下に穴があいてしまったらしいのです。
「こんなアナウンサー初めてや〜」当然ツッコミの嵐・・・まさに頭から火を吹くほど恥ずかしかったです。

さて、来たる全日本選抜競輪。吉井さんは現地リポートなど様々な情報を、そして私は岸和田競輪場メインスタンド二階多目的ホールの公開スタジオでの中継を担当します。私たちもがんばります!!岸和田で見かけたらぜひ声をかけてくださいね!

はじめまして、さとうゆみです。
2005.11.16


競輪ファンの皆様こんにちはっ!さとうゆみです。
このコラムに参加させていただくことになってとても光栄です。
皆様に親しんでいただけるように・・・競輪Linkが広がるように・・・
そんな想いをこめてあれこれ綴っていきたいと思っています。

11月も半ば、秋も深まってきましたね。毎年この時期に、紅葉の美しい西湖で『中野浩一メモリアルカップ』が開催されます。
実は私も、一昨年参加しちゃいましたっ。
「市民レースだから気楽に出てみたら」という中野さんの勧めでその気になってロードレーサーを購入。残念ながらその年はスケジュールの都合がつかず、一年越しでの参加でした。
「練習はテキトーにチョコチョコ乗っておけば大丈夫」と言われていたのですが何事も雰囲気から盛り上げていくタイプなので、わざわざ車載キャリアまで買い、レースを控えた数日前に埼玉県・森林公園サイクリングコースに行きました。公園内を一周する約17キロのコースはアップダウンもあり、コーナーもあって練習するにはもってこいです。
駐車場でレーサーを組み立て・・・といっても前輪をはめ込むだけですが・・・いざ!コースへ。お天気もよく、風も爽やか。元が体育会系なのでモガキ好き。のぼり坂を「うっしゃぁ〜!」と気合を入れ乳酸と闘いながらペダルを回すのが快感だったりするのです。
長めの登りにさしかかる辺りでギアを変え、力一杯こぎ始めたその瞬間・・・チェーンがはずれ絡まったらしく後輪がロックしそのまま転倒。こともあろうに後輪を止めているあたりのフレームがポキッと折れていました。ボーゼン。すぐに修理に出しましたが、レースには間に合わず、本番は他の方のレーサーをお借りすることになりました。

レース前日、西湖に着いてビックリ。道の上に『中野浩一メモリアル・ツールドジャパン2003第2戦』という立派な横断幕が。
つーるどじゃぱん? だい2せん??
「中野さん、ワタシが出るのコレじゃないですよね?」
「コレ。だいじょーぶだいじょーぶ。いろいろなクラスがあるから」
確かに年齢やレベルによってクラスは細かく分かれていましたが、
女性の部はひとクラスだけ!当然セミプロみたいな方もいるわけで、というよりざっと見渡したカンジでは本格的な人しかいない雰囲気。
マズイ、どうしよう、動揺するワタシ。すると前夜祭で“キャンペーンガールの綺麗なおねぇさん"が特別に参戦するとの発表がありました。
「よかったね〜、ゆみちゃん。これでビリにはならないよ」
人の気も知らず周りの皆さんは励ましてくれましたが、余計マズイ。
おねぇさんはビリでも途中棄権でも「楽しかったですぅ〜」とニコッと笑えば全ては許されるだろうけど、もし、万が一その人にも負けたら・・・。イヤ、負けたくない。これってオッズのプレッシャーと似てる???
お腹いたくなってみようかしら?
弱気になる私の不安をよそに当日は快晴、絶好のレース日和になりました。脚を暖めるためのワックス(競輪選手も使っているもの)を塗り、固定スタンドに設置した自転車で脚を回しスタートを待ちます。
そっ、なんか本格的なのです。
いよいよ女性クラスの出走時間。スタート前に陣取るツワモノたち・・・に混ざって中ほどに待機する心臓バクバクの私。そのすぐ近くに例の“おねぇさん"。 <<むむっ、なんとしても負けられない>>

パンッ!
スタート直後の周りの気迫と殺気に体は硬直、おねぇさんのことはすっかり頭から離れ、ひたすら走りました。結果は65人中54位。周回中はずっと58位だったのですが、ゴール前得意の上り坂、一番観客も多いココこそモガキどころっ!で4人抜きました。ワースト10を免れたのはわれながら上出来?かな???
めでたくおねぇさんにも先着することができました!
来年は自分のレーサーで筑波耐久〜センチュリーライドハワイ〜西湖と転戦してみたいと思っています。がんばって乗り込まなくちゃ!

さてさて、今年のG1戦線もいよいよ大詰め。
選手の皆さんも岸和田・全日本に向けて乗り込みの真っ最中ですね。今週地元選手の取材に行ってきます。そのご報告はまた次回!
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もうすぐ
+ 2005.12.14
全日本選抜後記
+ 2005.11.30
穴を出しました〜
+ 2005.11.16
はじめまして、さとうゆみです。


Profile

さとうゆみ
1964.8.7

アナウンサー歴17年
クラシック・オペラなどの各種コンサートから式典・トークショー・バラエティーの司会やTVリポーター、ラジオのパーソナリティー、ナレーターなど仕事のジャンルは多岐にわたる。
1998年よりSPEEDチャンネルキャスターとして輪界デビュー。
趣味はイルカと泳ぐこと、ボディボード、サイクリング、ドライブ。

イルカとの関わり
1998年第7回国際イルカ・クジラ会議のボランティアスタッフを経験。人と海・イルカ達、そして自然との関わり方を模索しつつ、それらをライフワークとし、自分に何がしていけるかを探索中。
2001年4月より半年間、無理やり特別休暇をとり、御蔵島でドルフィンスイムガイドなどの修行(?)をする。
現在は本業に励みつつ、時々イルカと泳いでいる。



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