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HOME > 特別競輪 > 被災地支援競輪 第11回東西王座戦・西王座戦
特別競輪
第10回東西王座戦・西王座戦
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 横に強い浅井にガッチリと蓋をされ、今回ばかりは万事休すかと思われた。しかし、浅井のしごきをじっと耐えると、空いた一瞬を見逃さずに三宅を飛ばして優勝をさらった。
  「今日は前を取って、一回動かせてからと思ってました。一旦中団に引いて、外が行けった所を自分がすかさず仕掛けようと思ってたけど、作戦通りにいかなかった。中部で併走になったけど、勝負権がなくなるんでそこで勝負するしかないと。内が1回、2回と空いてどうしたらいいか迷ったけど、優勝するには内しかないと。ラインを引き出せなかったのは反省しないといけない。先行、まくりではないからスッキリしないけど、完全優勝できたのは嬉しいですね」
  レース内容に不満を残したが、一方で横もできることを証明した。次の目標であるダービーに向け、勢いは止まらない。
  「とりあえず一段落した気持ちです。今後はダービーに向けてしっかりと、先行で優勝できるように体を作っていきます」

 山内卓也は懸命にマークして準Vも、後味の悪さが残る。
  「こうなると嫌だなという展開になってしまった。あれは避けたかったし、深谷とワンツーは良かったけどちょっと…。深谷は競走では横をやらないだけで、練習では併走が上手いんで、見ていて余裕があったよ」 

 三宅達也は大魚を逃し悔しがる。
  「貰ったかと思ったんだけど。後ろから村上さんが来てたのが見えたんで、張りながら出ようと思ってたら、深谷がまだ内にいたとは。しっかり後ろを確認しとかないといけないし、もっと内をガッツリ止めるべきだった。未熟だったし、行ってくれた松川にも申し訳ない」

 村上義弘は見せ場を作ったものの、アテがはずれたことが結果に影響した。
  「もっと何度かアクションがあるかと思ってた。内から行かれたらナンボ良いスピードでまくっても無理。内が空くことまでは読めない」

 浅井康太も「悔いが残るし残念です」と悔しがる。「今日は中団狙いだったから、前に行くつもりはなかった。僕も横は負けないし、あそこで引いたら僕が今までやってきたことが無駄になってしまうんでガチンコ勝負しました。2コーナーで放り込んだけど、深谷君も脚がありましたね」。

 逃げた松川高大は力を出し切り納得の様子。
  「押えてから中団争いになると思ってたし、見ながら落ち着いて行けた。3コーナーでワンツーが決まるかと思ったけどね。4コーナーで後ろから達也さんが来たと思ったら深谷君だった。3着以内に入りたかったけど、良いレースができたと思います」


レース経過
 号砲で深谷知広が飛び出して正攻法に構える。深谷には山内卓也―坂上樹大が続いて前団、浅井康太―山口幸二―有賀高士で中団、単騎の村上義弘は七番手、松川高大―三宅達也が後攻めの形で落ち着く。
  赤板過ぎの2コーナーから松川がゆっくり上昇。松川が打鐘過ぎに前団に並びかけると、深谷はすんなり車を下げる。松川が誘導員の後位に入り、三番手は深谷と外を追い上げた浅井で併走。松川は後方の動きを確認しながら2コーナーで誘導を交わしてスパート。三番手以下は激しい競り合いが続く。最終2コーナーから村上が外をまくり上げるも車はなかなか進まない。2センターで空いたインコースを突いた深谷が三番手から三宅を飛ばして直線で力強く抜け出し、優勝を飾った。これを懸命に追った山内が2着に流れ込み、愛知コンビでワンツー決着。松川の番手から追い込んだ三宅が3着に入った。

 

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