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特別競輪
第28回共同通信社杯競輪
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 波乱続きの今開催を象徴するような出来事が決勝でも発生。前受けの脇本雄太が、誘導員と接触して落車。これでレースの流れが一変。北日本88期トリオの絆から、チャンスを生かしたのは渡辺一成だった。
 「ゴールした瞬間は嬉しかったのと同時に、(佐藤)友和さんに感謝の気持ちで一杯。G1、G2というのは獲ることが難しいと思うので、こうして獲れたことがすごく嬉しい。1センターで内に一瞬入って、前と接触しちゃうんじゃないかと焦ってしまい、そこから無理矢理まくりに出て行ったんだけど、ゴールするまでは(優勝したことは)分からなかった」とビッグ初Vへの軌跡を振り返る。
 5月1日にロンドン五輪の日本代表発表へ向け、存在を大きくアピールしたのは間違いないだろう。
 「(代表に選ばれたら)地元福島の想いも皆背負って頑張りたい。今の日本は強いし、メダルを狙えるチームだと思う。皆で一丸となって頑張る」と今後は日の丸を背負っての活躍を誓う。

 成田和也がキッチリと流れ込み福島でワンツー。 「後ろから南(修二)君の踏む気配がしたんで、中を割られないように気を付けていた。その分前に届かなかったけど、同県ワンツーという形で締められて良かったと思う」と話す。

 渡辺優勝の立役者となった佐藤友和は、淡々とレースを振り返る。
 「脇本(雄太)君は相当こちらを意識していたし、突っ張るつもりだったみたい。彼が落車してからは自分のタイミングでとも思ったけど、後ろには同期2人もいたんで早めでも行こうと。万全ではない状態の中でやる事はやった感じだし、結果的にはラインから優勝者を出せたんで」

 稲垣裕之は目標が落車というハプニングで、算段がもろくも崩れ去った。
 「作戦としては前に全て任せていた。前がいなくなったけど、思った程は慌てていなかった。どうしようかと考えて北勢を追って車間を詰めたけど、追いかけるのに脚を使ってしまった。どんな展開にしてもお客さんに迷惑をかけてしまったのは残念で申し訳ない」

 当日にギアを3・85から4回転に上げて突っ込みを図った南修二が3着。
 「前受けは作戦のひとつだったが、まさか先頭が落車とは…。稲垣(裕之)さんも前を追うのに脚を使ったんでしょう。最後は内しかないと思って踏んだけどあそこまでだった」。

 3月のダービーに続き連続でビッグ決勝に進んだ鈴木裕だったが、大舞台のハプニングで何もできず。 「ああいうレースは初めてだった。ハイペースだったし、前を追っていくので精一杯だった。仕方ないけど、また経験を積んで頑張っていくだけ」と語る。

 自身初となる失格を、G2決勝戦で喫した脇本雄太は落胆の色を隠せない。
 「焦っていたし、気持ちが空回りしていて…。近畿の皆さんやその他の選手、ファンの方に迷惑をかけて申し訳ありませんでした」

レース経過
 号砲で5枠の2人が勢いよく飛び出すと、南修二が正攻法を確保。2番手を望月永悟が取り切ると、周回は脇本雄太―稲垣裕之―南―柴崎俊光―鈴木裕―望月―佐藤友和―渡辺一成―成田和也の並びで落ち着く。
 青板周回でアクシデントは起きた。別線の出方を確認しようとした脇本が誘導員と接触して落車。そのまま誘導員も退避し、2周半を残して稲垣が隊列の先頭になってしまう。後ろの動きを見ながら仕掛けのタイミングを待つ稲垣を6番手から佐藤が一気に叩いて赤板過ぎから主導権。やや車間が空いた4番手で稲垣が追うと、南関ラインは7番手に置かれてしまう。隊列は変わらず最終ホームを通過。佐藤が失速したと見るや、2コーナーから迷わず渡辺が番手まくり。そのまま後続の追撃を振り切り、ビッグ初優勝を飾る。2着には続いた成田が、直線中を割った南が3着に食い込んだ。
 

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